本コースでは,コミュニティの生活基盤や地域特有の自然環境や社会条件に配慮し,広い視野を備えつつ,東日本大震災からの教訓を踏まえ,「安全・安心なくらし」に関する地域課題に的確に対応できる人材,震災からの復興と地域の創生に貢献できる人材及び地域の社会基盤の計画・構築・整備・維持管理や地域の環境問題に先導的に取り組む人材の育成を目指します。
本プログラムは,法及び環境並びに震災復興の側面を踏まえた「地域の安全・安心なくらし」の実現を主眼にすえ,コミュニティの生活基盤や環境に対する深い洞察力と広い視野を備えた人材を育成することを目的としております。
具体的には,地方公共団体・NPO法人・民間シンクタンク・地域企業などの場で活躍できる人材を輩出するために,本プログラムでは,法学・環境学の専門知識と発想を融合的に身につけ(公法特論・同特別演習,地域環境政策特論の一部において,「環境」を主題に据えた講義等を行うことにより,法学と環境分野の融合を図っている点が,その一例です),これらを総合的に活用して「安全・安心なくらし」に関する地域課題に的確に対応できる能力を修得させるための教育を行います。
東日本大震災からの教訓を踏まえ,震災からの復興と地域の創生に貢献できる人材の育成が求められております。防災・まちづくりプログラムでは,岩手大学において取り組んできた復興に関する実践知に基づき,今後起こりえる災害からの地域再生・創生に必要となる知識,経験,手法について習得できる教育研究プログラムを提供します。
非被災地と新たな居住地とからなる居住環境の形成,災害公営住宅等での高齢者の見守り,定住・交流人口の拡大等が復興や地域創生のための喫緊の課題となってます。こうした課題解決には,政策・制度設計,地域・都市計画,地域防災,ICT活用等からなる総合的なアプローチが必要であり,本プログラムでは,こうした防災・まちづくりに関する地域課題解決を図るための深い専門性と実践力を備え,防災・まちづくり関連企業,防災・まちづくり関連のNPO等の法人職員,公務員,大学等研究機関等で活躍できる人材を育成するための教育を行います。
本プログラムでは,喫緊の重要課題である「持続発展可能な安全・安心で強靱な地域社会」の構築と,少子高齢化社会の到来を見据えたコンパクトシティ実現のために社会基盤の最適化・再構築を目指した教育・研究が必要となってます。そのため,地域特有の自然環境や社会条件に配慮し,問題を俯瞰的にとらえることができ,地域の社会基盤の計画・構築・整備・維持管理や地域の環境問題に先導的に取り組むことのできる高度技術者・研究者を養成し,国・都道府県・市町村の技術系公務員,教員(工業),建設業,建設コンサルタント,鉄道,道路運行などの場で活躍できる人材を育成することを目的としております。
このため,本プログラムでは, 建設工学,都市計画学,環境工学に関連した工学系の専門知識だけでなく,専攻共通科目やコース共通科目により総合的視野をもって地域創生を先導できるような能力を習得するための教育を行います。